ほんじつも裁判傍聴紀<傍聴券を求めて>

-見つめる鍋は煮え立たない-

弁護士法違反して弁護を依頼の探偵

浮気調査の探偵 裁判の傍聴ブログ画像

007弁護士の犯罪かと思ったら詐称だった

昼食後、この日最初の傍聴です。ちなみに昼食は地下1階に食堂とすき家があります。(ただし食堂は現在終了しました。安くて美味かったゆえ残念です)

さて案件ですが、探偵業の被告が調査依頼に応えるべく調査対象者に対し、しつこく接したり、その際に弁護士と偽ったりしたというものです。

裁判官:一人

検察官:一人

被告人:中年

弁護士:二人(30代後半と老年)

情状証人:奥さん

弁護士が二人いる理由は分かりません。被告はジャンパー風の服装で金があるようにも見受けられなく、またこれは憶測ですが若手に場数を踏ませるため老年の弁護士はサブでついてるとか?

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札幌で探偵業を営む被告

浮気調査を専門とする探偵業を営み、依頼を受けた調査対象者にFAXをしつこく送りつけ、またその際に弁護士を名乗ったりした。さらに自宅にも行ったことがあるとか。

その当該調査対象者とは示談が成立してる様なので、起訴された罪名は「弁護士法違反」ということになるのだろう。

裁判傍聴ブログ画像
検察官の質問にもうつむき加減で答えてます。反省してるようでもあるし、「どうして俺が?」な感じもします。

ふてぶてしいと言うほどの男ではないのですが、被告はどこか不承不承といった雰囲気です。いやハッキリ言って小者です。往生際が悪いと表現するのがいいのかな?

なにせ探偵ですから。それも「自称」に近いような探偵です。

裁判官:

「被告は最後に述べたいことはありますか?」

被告:

「ありません」

裁判官:

「では席に戻ってください」

 

求刑 2年

 

傍聴後の感想

身分詐称のような犯罪だと罪悪感が希薄なのか、被告に必死さが感じません。それと弁護士法違反ですが、本物の弁護士に挟まれて恥ずかしいですね。まぁ探偵にしてももうできないでしょう。

出所後は奥さんが監督すると必死に訴えてました。あっさりした裁判でした。

窃盗、恐喝未遂、詐欺、、、書ききれんわ

006児童福祉法違反<最終弁論> 

法廷は同時刻に、複数開かれてます。11時から8〜9、それ以上。なので傍聴ベテランと思しき人はハシゴしてます。ちょいと覗いては退出し他の法廷を。

これは「東電不正請求婆さん」を傍聴したあと覗いた公判です

なので、ちょうど途中からになりました。

裁判官:一人

検察官:一人(中年迫力あり)

被告人:(猪首の反社刑)

弁護人:(未確認)

裁判は検察官がかなり追い込んでるところでした。こういう様相は初めてです。

 

事件の概要

未成年を含む女子を言葉たくみに誘い、淫らな写真を撮りそれを元に風俗等で働かせ、他にも詐欺に窃盗と悪の限りを尽くす。

こうなると情状の求めようがないです。本人も罪を認めおとなしく刑に服すと述べてる。不承不承ですが。

 

検察官、指をさし迫る

改めて述べますが検察官で強面の人は、少なくとも法廷では見てません。それは案件が詐欺・覚せい剤・大麻使用などで「争わない」「初犯」などもあるのかもしれませ。あくまで想像ですけど。

けど当裁判は違いました。

被告は前科があり、その両側には刑務官が並び、動じない被告は反社系。(冒頭陳述は聞いてないので詳細不明)

裁判傍聴ブログ画像

検察官:

「あなた自分のしたことを認識できてますか? 被害者に申し訳ない気持ちはあるのか?」

被告(ワル):

「はい。理解してます。反省してます。」

検察官:

「あなたのしたことは許されることではない。」

被告:

「申しわけないです」(と言いつつだから〜って雰囲気になりつつある)

検察官:

「終わります」

 

求刑 5年6月

 

傍聴後の感想

ここまで傍聴した中では一番求刑が重かったです。やはり前があり(前科)反省の色がなく、出てきてもまたナニかしでかしそうな被告ですので重くもなるでしょう。

検察官が被告のボルテージを上げストンと「終わります」と質問を終えたのはテクニックと思いました。被告としては頭に血が上りかけた状態で退廷ですから、イライラが募るでしょう。

 

東京電力に不正に賠償金を請求したらダメでしょ

東京電力本社画像

被害者の東電です

005詐欺罪

虚偽の売上高をでっち上げ、賠償金名目で東電に不正請求し詐欺罪で逮捕される。その請求回数は5回(よく聞き取れなかった)

被告の証言によると、あくまで担がれただけでまったく不正請求だとは思わなかったとのことだ。

被告は70代のおばあちゃん。

細い体に腰縄巻かれて入廷する被告おばあちゃん、

ついほだされそうになる。

 

さて冒頭手続きも終わり被告人質問へとなります。

検察官

「あなたはこれが不正請求で詐欺罪に問われてることを認識してるのか?」

被告人

「いやわたしは騙されたんです。町内会の顔役から被害にあったんだから、東電に請求できるから」と言われ請求したとのこと。

「わたしは被害者じゃないのかって気さえする」

 

検察官:(ちょいボルテージが上がる)

「あなたは被害者なんかじゃない! 電力会社から金を騙し取ったんですよ!」

被告人

「顔役に言われるまま書類に判を押し請求しただけ・・・だから・・」話が長い。。

 

ここで取って置きの一発が。

検察官

「あなたは計5回、それも大阪からも請求してる。説明してください!」

被告人

「だからそれはですね・・」

 

あぁほだされた自分が甘かった。家を追われ商売できなくなった気の毒なおばあちゃん・・・と思ってたんだが、サギ一味じゃないのか?

 

被告のばあさんは不承不承、騙し取った700万は弁済していくと証言。その返済計画も完全ではないが述べる。

 

求刑は3年6月