ほんじつも裁判傍聴紀<傍聴券を求めて>

-見つめる鍋は煮え立たない-

出入国管理法違反<偽造カードの所持>

001外国人犯罪は時間と手間がかかる

出入国管理法違反というのを検索機で見つけ、興味を引かれ傍聴してみました。

これが最初の裁判傍聴です。

それと最初からハードなのは辛かったんで、無難かなという思いも手伝いました。

 

 

時間前に当該の法廷前に着くもシーンっと静まり返ってる。

誰も見当たらない。

初めてだけあって不安は募るばかり。

時間ギリギリになって弁護士と思われる、金のかかったスーツにバッグの女性現る。この外国人金持ってるのかね、こんな高そうな弁護士雇ってと変に羨ましくなる。

 

事件の概要

・偽装在留カードの所持

・オーバーステイ(4年間)

・不法滞在

 

偽造カードの使用で捕まり、調べたらオーバーステイ発覚という流れかと思われます。

 

初傍聴で勝手がわからず、ひたすら法廷内で目立たないようにしてたので詳細を追い切れてません。

 

さて人定質問からですがベトナム人なので「法廷通訳」が入ります。

通訳するという性格上、やはりテンポ悪いですね。

まさにこのイラスト通りです

裁判傍聴ブログ画像

裁判官:「お名前は?」(日本語)

法廷通訳人:「お名前は?」(ベトナム語)

外国人被告:「xxxです」(ベトナム語)

 

最初の人定質問からしてからこれです。

 

証拠調べ

検察官:いつまで滞在するのか? 帰国費用はどうやって捻出するのか?

このようなことを尋ね、証拠品の偽造在留カードなどを裁判官の許可を得て、被告に提示してました。

 

被告は一部否認してました。ただ物(ブツ)が挙がってるし、事実は動かしようがなさそうです。

 

弁護人:「すべて同意します」

どうやら国選弁護人のようですね。あまりやる気無さそうでした。というより「なんで私が弁護するの?」というオーラ出てましたね。

だてにボッデガのバッグ持ってません。

 

検察官:求刑2年6月 執行猶予3年

 

次回判決です。

 

最後に感想

被告とはいえ重犯罪を犯したわけではなく、日本に稼ぎにきてその挙句のオーバーステイなので、なんか気の毒に思えました。

せっせと国に仕送りしてたんでしょうね。

 

とにかく初傍聴はなんとか目当ての裁判を傍聴出来てホッとしました。

それと外国人絡みの案件は以後、控えようと思いました。

 

閉廷後、ボッデガ女弁護人はさっそうと足早に去っていきました。

裁判傍聴の前に

裁判傍聴ブログ画像

本日も晴天なれど

以前から興味を抱いてた「裁判傍聴」に、とうとう行ってきました。

場所は東京地方裁判所。

しかし素人には最初はハードル高かったですね。

  • どういう手順を踏むのか?
  • なにか申請をするのか?
  • そもそもこんなとこへ一般の素人が行っていいものなのか?

いいんです。

以下ささーっと裁判の流れなども一緒に見ていきたいと思います。

 

裁判傍聴方法とこころえ

撮影は厳禁です!

まず合同庁舎入館

空港と同じく手荷物・身体検査がありますので一旦預けます。

入館すると検索機がありその日の裁判が何号法廷で何時から始まるか探す。

興味を引く裁判があればメモしてエレベーターに乗って移動

 

傍聴券配布の裁判

正面玄関わきで時間になると抽選券が配布されコンピューターで抽選が行われます。

入廷前には荷物を預け番号札を受け取り、ボディチェックを受けます。

(空港よりも厳しいと思えるくらいです)

法廷には報道席が設けられ、開廷前に静止撮影があります。

 

傍聴(一般)

時間が来たら入廷します。

裁判中でも勝手に入って、勝手に出てきても構いません。

小法廷に多いですが、「満席」の札が出てたら入れません。

 

刑事裁判の流れ

1 冒頭手続き

2 証拠調べ

3 弁論手続き

4 結審・手続

 

冒頭手続き

最初に行われる情報確認のようなものですかね。本人確認から始まります。

・人定質問 

(裁判官による本人確認。生年月日・本籍などを尋ねる)

・検察官の起訴状朗読 

・黙秘権の告知 

(裁判官から被告人に終始沈黙することも出来るとの告知)

・罪状認否 (起訴状を認めるか否か尋ねられる)

 

証拠調べ手続

次に証拠手続です。

まず検察官が冒頭陳述で被告人の経歴や犯罪に至る経緯などを明らかにしていきます。

また、裁判員裁判のときなど防犯カメラの録画画像などを使って視覚に訴えたりしますね。これは傍聴人としても非常に分かりやすいです。

 

・検察官による立証 (物や書類、証人など提出)

・被告人質問 (これは検察・弁護側双方が質問しますね)

・情状に関する立証

・証人喚問

 (プライバシーが配慮されるときは廊下から覆われ出廷します)

 

弁論手続

・検察官の論告求刑 (懲役〇年を求刑しますと述べます)

・弁護人の弁論 (情状や執行猶予・無罪を訴えをします。)

・被告人の最終陳述 (「反省してます」など悔恨の状を示します)

結審

裁判官が審理終了を告げ、判決の日程を検察・弁護双方とすり合わせます。

もちろん裁判長自身の日程、それに法廷等の空き時間なども含めて(リアルですね)

 

判決の朗読

刑の言い渡しです。

 

以上のような流れで進みますね。

自分が傍聴した裁判でも、公判が3回で4回目で判決ということはありました。

 

よく裁判は長いということを聞いてたので、4回で結審と聞くとはやっと思っちゃいますが、争わないかつ大きい裁判でなければこんなもんなのでしょうか。